オリジナルリサーチとは|意味・代表例・一次情報との違い
オリジナルリサーチとは、企業や著者自身が調査・観察・実験・分析などを行い、新しいデータや知見を生み出すことです。
英語表記:Original Research(読み方はオリジナルリサーチ)
既存の記事や調査結果をまとめるだけではなく、自ら調べて新しい結果を出す活動を指します。その成果をまとめた調査・研究コンテンツを指す場合もあります。
この言葉の基本
オリジナルリサーチという言葉の読み方・指すもの・混同しやすい言葉
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 英語表記 | Original Research |
| 読み方 | オリジナルリサーチ |
| 指すもの | 新しいデータや知見を得るための調査・分析の活動。その成果物を指すこともある |
| 混同しやすい言葉 | 一次情報、他社の調査結果や記事の要約 |
アンケートやインタビューだけでなく、自社サービスの利用データの分析や、公開されている情報を一定の基準で独自に集めて分類した調査も、オリジナルリサーチになり得ます。
オリジナルリサーチの形式と例
| 形式 | 例 | 特徴 |
|---|---|---|
| アンケート調査 | マーケティング担当者500人に聞いた生成AI利用実態 | 回答を独自に集めて集計できる |
| インタビュー調査 | 業界専門家20人へのインタビュー | 定量調査では得にくい意見や経験を集められる |
| 利用データ分析 | 自社サービスの利用ログから見た利用傾向 | 自社が持つ実データを分析できる |
| ベンチマーク調査 | 15業界のAI引用状況を同じ条件で比較 | 複数の対象を共通の条件で比べられる |
| 実験・比較テスト | 10製品を同じ条件で比較 | 条件をそろえた観測結果を示せる |
| 定点観測 | 同じ質問へのAIの回答を一定期間記録 | 時間による変化を追える |
| 公開情報の独自分析 | 上場企業300社の公開資料を同じ基準で分類 | 既存の情報から新しい集計・傾向を示せる |
オリジナルリサーチかどうかは、どの形式かより、何を、どの条件で調べ、どんな新しい結果を得たのかで決まります。
オリジナルリサーチと一次情報の違い
オリジナルリサーチと一次情報は関連しますが、同じ意味ではありません。
オリジナルリサーチと一次情報の意味の違い
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| オリジナルリサーチ(Original Research) | 新しいデータや知見を得るための調査・分析の活動や成果物 |
| 一次情報(Primary Source) | 情報の発生元となる本人・組織などが直接作成・取得した情報。情報源としての位置づけを表す |
オリジナルリサーチを実施した企業や組織は、その調査結果の一次情報源になり得ます。逆に、一次情報がすべてオリジナルリサーチというわけではありません。企業の公式発表や当事者の発言は一次情報ですが、調査・分析の活動ではありません。
似た言葉との関係
情報利得(Information Gain)
情報利得は、AIがすでに知っていることを超えて、そのページにしかない情報がどれだけあるかを指す考え方です。オリジナルリサーチは調査の活動や成果物を指す言葉で、情報利得とは別の用語です。
AI引用・サイテーション
AI引用は、生成AI・AI検索の回答で、情報源となるWebページなどが引用元としてユーザーに示されることです。オリジナルリサーチを公開したかどうかと、それがAIに引用されるかどうかは、別のことです。
GEO対策における位置づけ
GEOの観点では、オリジナルリサーチは自社にしか示せないデータや判断材料を作る方法の一つです。GoogleもGoogle Search Central「Creating helpful, reliable, people-first content」で、役立つコンテンツを自己評価する観点として、独自の情報・報告・調査・分析を提供しているかを挙げています。
調査結果は、数字だけでは意味を判断できません。「73%だった」とだけ書かれていても、誰を対象に、いつ、何件、どの方法で調べた結果なのかが分からなければ、読者も第三者も結果の適用範囲を確かめられません。
オリジナルリサーチを公開しても、検索順位が上がることや、AIに必ず引用されることが保証されるわけではありません。生成AIやAI検索では、公式サイトだけでなく、メディアや比較サイトなどの第三者サイトも情報源として利用されます。AIが引用したサイトを種類ごとに数えた結果は、Google検索の上位10位のサイトは、AIの回答でどれだけ登場(引用)されるのか?にまとめています。
一次情報をどんな材料から作り、公開するときに何を整理するかの全体像は、GEO対策で使う一次情報の作り方|自社データがなくても作れる4つの材料で整理しています。
よくある誤解
オリジナルリサーチは大企業にしかできない
大規模なアンケートや市場調査でなくても構いません。顧客インタビューや問い合わせデータ、公開情報の独自集計なども、調査設計と結果の範囲が明確であればオリジナルリサーチになり得ます。10社を対象にした調査でもなり得ますが、「対象の10社ではこの傾向が確認された」と「業界全体でこの傾向がある」は別の結論です。規模が小さいときほど、対象の範囲と結論の範囲をそろえます。
独自データがあれば必ずAIに引用される
保証はされません。AIや質問によって使われる情報源は違い、調査結果を紹介した第三者サイトのほうが情報源として使われる場合もあります。
既存データを使った分析はオリジナルリサーチではない
必ずしもそうではありません。既存の公開データでも、独自の調査対象・分類基準・集計方法を決めて新しい結果を示す分析なら、オリジナルリサーチになり得ます。既存の情報を要約しただけの場合とは区別します。
オリジナルリサーチに関連する用語
オリジナルリサーチに関連する用語と、その意味
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 一次情報 | 情報の発生元となる本人・組織などが直接作成・取得した情報 |
| 情報利得 | AIがすでに知っていることを超えて、そのページにしかない情報がどれだけあるか |
| サイテーション(Citation) | 企業・ブランドへの言及や、AIの回答で情報源として示されること |
| サイテーションマーケティング | 外部サイトなどで企業・ブランドがどう言及・紹介されているかを把握し、外部情報を整えていく活動 |
よくある質問
オリジナルリサーチと一次情報は同じですか?
同じではありません。一次情報は、情報の発生元となる本人・組織などが直接作成・取得した情報を指します。オリジナルリサーチは、自ら調査・分析して新しいデータや知見を生み出す活動です。オリジナルリサーチを実施した組織は、その調査結果の一次情報源になり得ます。
小規模な調査でもオリジナルリサーチになりますか?
なり得ます。調査人数だけでは決まりません。対象・期間・母数・取得方法を示し、結果から言える範囲をその対象に限って書けば、小規模な調査もオリジナルリサーチです。
他社の調査結果をまとめた記事はオリジナルリサーチですか?
集めて要約・紹介するだけなら、通常はオリジナルリサーチと区別します。公開されている情報を使っていても、調査対象や分類基準を自ら決めて独自に集計し、新しい結果を示していれば、オリジナルリサーチになり得ます。