sameAs(セイムアズ)とは|意味・読み方・@idとの違い
sameAs(セイムアズ)とは、Schema.orgが定義するプロパティのひとつで、あるエンティティ(組織・人物・製品など)を説明する外部の権威あるURLを配列で指定するものです。
英語表記:sameAs(読み方はセイムアズ)
構造化データの中で、「このページで説明している組織や人物は、これらのページが示すものと同じです」と書き添えるためのプロパティです。主にOrganizationスキーマやPersonスキーマの中に書き、Wikipedia・Wikidata・SNSのプロフィールなどのURLを並べます。
この言葉の基本
sameAsという言葉の読み方・定義元・書ける場所・値
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 表記 | sameAs(「same as=〜と同じ」。Aだけ大文字) |
| 読み方 | セイムアズ |
| 分野 | 構造化データ(Schema.org) |
| 書ける場所 | すべての型の土台であるThingのプロパティなので、Organization・Person・Productなど、どの型にも書ける |
| 値 | URL。複数を並べられる(JSON-LDでは配列で書く) |
| よく指定されるURLの例 | Wikipediaの記事、Wikidataの項目、公式サイト、SNSや口コミサイトのプロフィール |
| 混同しやすい言葉 | @id、OWLのowl:sameAs |
sameAsという言葉の由来
Schema.orgはsameAsを「そのものが何であるかを、はっきり示す参照先のWebページのURL」と説明し、例としてWikipediaのページ、Wikidataの項目、公式サイトのURLを挙げています。
Googleも、Organizationの構造化データの説明でsameAsを取り上げ、「組織についての追加情報がある、ほかのサイトのページのURL」として、SNSや口コミサイトのプロフィールページを例に挙げています。複数のURLを書けるとしています。
JSON-LDで書くと、次のような形になります(URLは例です)。
"sameAs": [ "https://www.wikidata.org/wiki/Q…", "https://ja.wikipedia.org/wiki/…", "https://www.linkedin.com/company/…" ]
@idとの違い
OrganizationスキーマなどでsameAsと並んでよく出てくるのが@idです。どちらも「同じものを指す」ための書き方ですが、向いている先が違います。
@idとsameAsの意味と役割の違い
| 用語 | 何か | 主な役割 |
|---|---|---|
| @id | JSON-LDのキーワード。記述している対象に識別子を付ける | サイトの中で、同じ組織や人物の記述をつなぐ |
| sameAs | Schema.orgのプロパティ。値は参照先のURL | サイトの外で、同じ組織や人物を説明しているページとつなぐ |
似た言葉との関係
OWLのowl:sameAs
同じ綴りの言葉が、Webのデータ記述の規格であるOWL(W3C)にもあります。OWLの仕様では、owl:sameAsは「2つのURI参照が実際には同じものを指している」ことを表します。Schema.orgのsameAsは値が「参照先のWebページのURL」で、別の規格の、別の定義です。
Entity・Knowledge Graph
sameAsで書き添える「同じもの」とは、Entity(固有の意味を持つ概念・人・組織として認識される対象)のことです。Schema.orgが例に挙げるWikidataは、Entityとその関係をまとめたデータベースで、Knowledge Graphと同じ種類の仕組みです。
GEO対策における位置づけ
AIは回答を作るとき、あるブランド名がどの組織を指しているのかを判断する必要があります。同じ名前や似た名前の組織があると、別の組織の情報を参照してしまう可能性があります。sameAsは、ページの側から「この組織は、これらのページが示す組織と同じです」と宣言する書き方のひとつです。宣言をどう扱うかは、読み取る側の検索エンジンやAIサービスによります。
sameAsを書くOrganizationスキーマが、GEO対策で優先する構造化データの中でどの順番に当たるかは、GEO対策で優先する構造化データは?21種類の優先順位と設置場所で整理しています。
よくある誤解
sameAsは関連ページのリンク集である
sameAsに書くのは、その組織や人物そのものを示すページです。その組織について触れている記事や、関係のあるサイトのページは、同じものを示すページではありません。
sameAsは一度書けば、ずっとそのまま有効
書いたURLの先のページが変わったり消えたりしても、sameAsの値は自動では変わりません。書いた時点のURLが残ります。
sameAsに関連する用語
sameAsに関連する用語と、その意味
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 構造化データ(Schema.org) | ページの内容を、検索エンジンやAIが機械的に読み取れる形で書いたデータ。sameAsはその中のプロパティ |
| Organizationスキーマ | サイトを運営する組織の情報を書く構造化データ。sameAsと@idを書くことが多い |
| 著者情報(Personスキーマ) | 記事の著者の情報を書く構造化データ。著者のsameAsを書くこともある |
| Entity | AIや検索エンジンが、固有の意味を持つ概念・人・組織として認識する対象 |
| Knowledge Graph | エンティティとその関係をまとめたデータベース |
よくある質問
sameAsは何と読みますか?
「セイムアズ」と読みます。英語の「same as(〜と同じ)」をつなげた名前です。
sameAsはOrganizationスキーマ以外にも使えますか?
使えます。sameAsはすべての型の土台であるThingのプロパティなので、Person(人物)やProduct(製品)など、どの型にも書けます。著者のPersonスキーマに、著者のSNSプロフィールなどのURLを書く例があります。
sameAsと@idは何が違いますか?
@idはJSON-LDで記述の対象に識別子を付けるもので、サイトの中で同じ組織や人物の記述をつなぎます。sameAsはSchema.orgのプロパティで、サイトの外にある、同じ組織や人物を示すページのURLを書きます。