Zero Click Search(ゼロクリックサーチ)とは、ユーザーが検索結果画面だけで必要な情報を取得し、Webサイトへアクセスせずに検索を終了する行動のことです。

英語表記:Zero Click Search(読み方はゼロクリックサーチ。日本語では「ゼロクリック検索」とも呼ばれます)

ゼロクリック化でマーケティングのファネルや、企業が見る指標がどう変わるかは、ゼロクリック化で何が変わる?で解説しています。このページでは、Zero Click Searchという言葉そのものについてまとめます。

この言葉の基本

Zero Click Searchという言葉の読み方・指すもの・例

項目 内容
英語表記Zero Click Search
読み方ゼロクリックサーチ
日本語での呼び方ゼロクリック検索
指すもの検索結果ページ(SERP)の中で情報取得が終わり、表示されたWebサイトをクリックせずに検索をやめる行動
誰の側の話かユーザー側で起きている検索行動
混同しやすい言葉GEO。こちらは企業側の取り組みを指す

検索の流れで比べると、違いは「クリックする」の段があるかどうかです。

従来の検索:検索する → 検索結果を見る → Webサイトをクリックする → 情報を取得する
Zero Click Search:検索する → 検索結果画面で回答を確認する → クリックせず終了する

「東京の天気」と検索して検索結果の上で天気を確かめる、「1ドルは何円」と検索して換算結果を見る、企業名を検索して検索結果上の企業情報を見る、といったものが代表的な例です。

Zero Click Searchが起きる検索結果の表示

Zero Click Searchは、検索エンジンが検索結果画面の上で答えそのものを見せるようになったことで起きます。生成AIより前からある言葉で、次のような表示が以前から関わってきました。

検索結果画面で情報取得が終わる主な表示と、その中身

表示 中身
強調スニペット(Featured Snippet)検索結果の上部に、質問への答えとしてWebページ内の説明文を表示する
ナレッジパネル(Knowledge Panel)企業・人物・場所などの基本情報を、検索結果の上にまとめて表示する
計算結果・天気など換算や天気の答えを、検索結果の上に直接表示する
AIによる回答表示(AI Overviewsなど)複数の情報源をもとに生成AIが作った回答を、検索結果の上に表示する

AIによる回答表示では、ユーザーが複数のページを見比べて自分で整理していた部分を、AIが整理して答えとして見せます。そのため、外部サイトへ移動する必要がさらに減る場合があります。生成AIはZero Click Searchを生んだ原因ではなく、その傾向を強めている要因のひとつです。

似た言葉との関係

GEO

Zero Click SearchとGEO(Generative Engine Optimization)は、同じ概念ではありません。Zero Click Searchはユーザー側で起きている検索行動の変化で、GEOは生成AIやAI検索に自社情報を正しく理解・参照してもらうための、企業側の取り組みです。

AI引用(Citation)

AI検索では、回答を作るときに特定の情報源を参照し、その情報源を示すことがあります。クリックされなくても、AIの回答の中で情報源として示されることは、ユーザーとの接点のひとつになります。ただ、引用されること自体が成果やコンバージョンを保証するものではありません。AI回答内での露出、ブランドの理解、ユーザーの行動への影響は、分けて考える必要があります。

SEOが失敗している状態、ではない

Zero Click Searchは、ユーザーにとっては情報を素早く得られる検索体験です。企業側から見るとWebサイトへの訪問の機会が減る可能性がありますが、SEOがうまくいっていないことを指す言葉ではありません。

クリックされずに終わる検索の背景にある、AI検索が回答を作る流れは、AI検索の仕組みとはで解説しています。

Zero Click Searchに関連する用語

Zero Click Searchに関連する用語と、その意味

用語 意味
AI OverviewsGoogle検索で表示される、生成AIによる回答
強調スニペット検索結果の上部に、質問への答えを直接表示する形式
Knowledge GraphEntityとその関係性を構造化したデータベース。ナレッジパネルはその表示のされ方のひとつ
サイテーション(Citation)AIが回答を作るときに参照した情報源を示すこと
GroundingAIが外部情報などの根拠に基づいて回答を作ること
EntityAIや検索エンジンが企業・人物・サービスなどを固有の対象として認識する単位

よくある質問

Zero Click Searchは何と読みますか?

「ゼロクリックサーチ」と読みます。日本語では「ゼロクリック検索」とも呼ばれ、検索結果画面だけで必要な情報を得て、Webサイトをクリックせずに検索を終える行動を指します。

Zero Click Searchは生成AIが生んだものですか?

いいえ。強調スニペットやナレッジパネル、計算結果、天気の表示など、検索結果画面で情報取得が終わる仕組みは生成AIより前からありました。AI Overviewsのような生成AIの回答表示は、その傾向を強めている要因のひとつです。

Zero Click SearchとGEOは同じ意味ですか?

別の意味です。Zero Click Searchはユーザーの検索行動を指し、GEOは生成AIやAI検索に自社情報を正しく理解・参照してもらうための企業側の取り組みを指します。