美容向けGEOとは|化粧品の質問でAIが引用する公式サイトと口コミのサイト
化粧品の質問でAIが引用元に選んでいたのは、各社の公式サイトに加えて、@cosmeのような口コミのサイトでした。
美容のうち、スキンケアやメイクなど化粧品の30問をChatGPTとGeminiに聞いた弊社の調査の結果です(サロンや美容医療の質問は入っていません。2026年8月。化粧品30問の調査)。口コミやSNSなど利用者の投稿が引用元に占める割合は、別に調べた5業界の中で化粧品がいちばん多くなっていました。
ただ、引用されたからといって、AIが自社の商品を勧めるとは限りません。引用元に自社のページが入っているかと、回答の中で自社の商品が挙がっているかは、分けて見る必要があります。
この記事で扱う範囲化粧品の質問でAIが引用していたサイトの種類/口コミ・比較のサイトの引用のされ方/学会や薬事のサイト/英語で「Asian skincare」と聞いたときのブランドの顔ぶれ/最初に見直すもの(AIに聞く質問の選び方は「美容向けのクエリ設計」で扱います)
公式サイトに加えて、口コミのサイトがほかの業界より多く引用されていた
化粧品の30問で、Google検索の上位10位に出たサイトを種類ごとに分け、同じ質問でAIにも引用されたかを数えました。4つの種類とも、15業界全体の割合を上回っています。
化粧品30問・Google検索の上位10位に出たサイトのうち、AIにも引用された割合(2026年8月)
| サイトの種類 | 化粧品 | 15業界全体 |
|---|---|---|
| 公式サイト | 53.3%(152サイト中81) | 48.0% |
| 比較サイト | 47.6%(21サイト中10) | 44.7% |
| アフィリエイトサイト | 44.4%(9サイト中4) | 31.5% |
| メディア | 42.2%(83サイト中35) | 35.4% |
サイトの数は、質問ごとに数えたのべの数です。質問によって種類の分け方が割れた12サイトは除いています。出典:株式会社FID/Genview「化粧品30問の調査」2026年8月。
口コミ・比較のサイトでは、サイトによって差が出ました。30問全体で、口コミの@cosmeは上位10位にいた10問より多い14問でAIに引用され、そのほとんどはGeminiでした。比較のマイベストは9問、口コミのLIPSは8問です。一方、Yahoo!知恵袋は上位10位に5問いたのに、その5問では一度も引用されていません(化粧品30問の調査)。
使った人の声が材料になりやすいのも、化粧品の特徴です。5業界でそれぞれ30問を6回ずつ聞いた別の調査では、化粧品の引用元のうち、口コミのサイトやSNSなど利用者の投稿が各回8.0〜12.4%あり、6回のどの回もほかの4業界より多くなっていました(2026年9月。5業界の情報源の調査)。こちらは引用元を別の分け方で数えているので、上の表の割合とは並べて比べられません。
自社のサイトを整えるだけでは、AIが読んでいるもののうち、口コミ・比較のサイトの分に手が届きません。自社の商品が、どの口コミ・比較のサイトで、どう書かれているかも、同じように確かめておきたいところです。
化粧品の質問で、学会や薬事のサイトも引用元に入る
メーカーや口コミとは違う種類のサイトも、引用元に入りました。
5業界の調査(化粧品は、上の表とは別の30問)では、化粧水を選ぶ質問などで、ChatGPTが30問中9問、米国皮膚科学会(aad.org)を6回とも引用していました(5業界の情報源の調査)。
化粧品30問の「医薬部外品と普通の化粧品は何が違う?」では、上位10位のうち7サイトがAIに引用されました。花王や再春館製薬所のようなメーカーと並んで、法律事務所や、薬事法を扱うサイトも入っています(化粧品30問の調査)。
化粧品の質問でも、AIはメーカーと口コミのほかに、学会や薬事のサイトを引用元にしていました。自社の商品ページで効能を書くときは、薬機法で言ってよい範囲にとどめ、何を根拠にしているかまで書いておくと、AIが取り違えにくくなると考えています。
英語で「Asian skincare」と聞くと、韓国のブランドが多く並ぶ
海外向けに化粧品を売っている会社にとって気になるのは、英語で聞かれたときの顔ぶれです。弊社が英語の化粧品7問に「Asian」を付けてChatGPTとGeminiに3回ずつ聞いた調査では、ChatGPTの21回答のうち、韓国のブランドが出た回答は17、日本のブランドが出た回答は12でした。並んだ名前ののべ数で比べると、韓国44.9%、日本29.8%です(2026年9月。英語で「Asian」と聞いた調査)。
「Korean」と聞くと、日本のブランドの名前は、どちらのAIでも一度も出ませんでした。
「Asian」の質問では、2つのAIで引用元が分かれました。ChatGPTは韓国のブランドの公式サイトを、Geminiは比較・口コミ・越境通販のサイトを多く引用しています。
英語で「アジアのスキンケア」と聞かれたとき、AIが多く挙げるのは韓国のブランドでした。英語圏で日本のブランドとして見つけてもらうには、「Japanese」と聞かれたときの答えと、「Asian」と聞かれたときの答えを、分けて確かめる必要があります。
よくある質問
AIは、@cosmeのような口コミのサイトも読んでいますか?
読んでいます。弊社の化粧品30問の調査では、@cosmeは検索の上位10位にいた質問より多くの質問で引用されていて、そのほとんどがGeminiでした。自社の商品が口コミのサイトでどう書かれているかも、AIの説明の材料に入ります。
英語で聞かれたとき、日本のブランドは出てきますか?
出てきます。弊社の調査では、「Asian」を付けた英語の質問で、ChatGPTの21回答のうち12回答に日本のブランドが出ていました。ただ、並んだ名前の数は韓国のほうが多く、「Korean」と聞いた回答には日本のブランドは出てきませんでした。
医薬部外品の効能は、商品ページにどこまで書けばいいですか?
書ける範囲は薬機法で決まっているので、その範囲を超えて書くことはできません。弊社の調査では、医薬部外品について聞いた質問で、薬事法を扱うサイトもAIの引用元に入っていました。自社のページの書き方が、そうしたサイトの説明と食い違っていないかを確かめておきます。
商品ページの成分と、口コミのサイトでの書かれ方を見直す
まず、主力の商品ページに、成分、向いている肌質、使い方を、画像の中ではなく文字で書いてあるかを見てください。海外でも、商品の詳しいページ(PDP)を作り直すスキンケアブランドが出ています。Glossy「Legacy skin-care brands are restructuring PDPs to stay visible in GEO AI search」(2026年2月)によると、Borgheseは製品の事実情報を整理して商品ページの文章を書き直し、RoC Skincareは、お客様がAIに聞く形に合わせたQ&Aを400件以上、商品ページに入れています。
次に、その商品が@cosme、LIPS、マイベストなどでどう書かれているかを開き、自社のページの説明と食い違っていないかを確かめます。肌の悩みやおすすめの質問のうち、どれから聞くかは、美容向けのクエリ設計に型ごとの結果とあわせて載せています。