サイトを更新したあともAIが古い情報を参照し続けたとき、私たちは301リダイレクト・Search Consoleでの削除申請・サイトマップの更新の3つを、同じ時期に行いました。

よくあるのは、料金ページのURLを変えたのに、AIが古い料金ページを出典にして答え続ける、という状態です。ここで書くのは私たちが行った手順で、ほかのやり方と効果を比べて測ったものではありません。

この記事で扱う範囲AIが古い情報を参照する理由(見立て)/実際に起きたこと/私たちが行った3つの手順と確かめること(どの手順がどれだけ効いたかは扱いません)

Genviewでは、GEOの実験のために、サイトの更新を一時的に最小限にしていました(【実験】AIに推薦されたGenviewは、なぜ推薦されなくなったのか?)。

実験のあとにサイトをまとめて更新したところ、ページを更新したのに、主要なAIが古いURL・古い情報を参照し続けました。AIが古い情報で答え続けると、お客様に古い料金や終わったサービスが伝わってしまいます。

なぜサイト更新後もAIは古い情報を参照するのか?

私たちが考えている理由は、2つです。

AIが、検索エンジンの索引を使うことがある

Googleは、AI Overviewsなどの生成AIの機能でも、検索の索引(インデックス)を使うと説明しています。ChatGPTが検索の索引を使うかどうかは、公式にははっきり書かれていません(AIごとに対策を分ける必要はあるのか|AIクローラー3種類+土台で整理しています)。検索結果に古いURLが残っていると、AIも古い情報を使い続ける可能性があります。

新旧の情報が食い違うと、AIが参照先を選びにくくなる

旧URLで404が発生したり、新旧で内容が矛盾している場合、AIが古い情報と新しい情報のどちらを参照すべきか判断しづらくなり、結果として回答の出典に選ばれにくくなる可能性があります。

だから、ページを更新するだけでなく、正しい情報がどこにあるかを、AIと検索エンジンにはっきり示す必要がある、というのが私たちの見立てです。

サイト更新後も、AIが旧URLを出典にしていた例

サイトを更新したあとも、AIが旧URLを出典にして答えていました。

サイト更新後も、AIが旧URLを出典にしていた例

このときの状況です。

  • すでにサイト上では新URLに切り替え済み
  • 旧ページは内容的に最新情報と不一致
  • それにもかかわらずAIは旧URLを引用

AIが、その時点のページではなく、検索の索引や過去にクロールした情報を使っていたと見ています。少なくともこのときは、ページを更新しただけでは、AIの参照先は切り替わりませんでした。

古いURLを整理した3つの手順

私たちが行ったのは、次の3つです。301は転送先を、410は消したことを、サイトマップは今あるURLを、検索エンジンに伝える仕組みです。

  1. 301リダイレクトと410(旧URLの転送と削除)
  2. Search Consoleでの削除申請(Googleの検索結果から一時的に隠す)
  3. サイトマップ更新(今あるURLだけを載せる)

今回は46URLを整理し、25URLを301で転送し、21URLは410を返すようにしました。

ステップ1:対応リストを作り、301と410を設定する

まず、旧URLと新URLの対応関係を整理します。

新旧URLの対応リストの例

分け方は次のとおりです。

  • 対応する新URLがあるもの → 301リダイレクト
  • 完全に削除するページ → 410(Gone)を設定

410は、404(見つからない)よりも、意図的に消したことをはっきり伝えられるため、不要になったページの整理に向いています。

確かめること:旧URLの1つずつに、転送先か410かが決まっているか。サーバーやCMSに反映したあと、旧URLを開くと301で新URLへ移るか、410が返るか。

ステップ2:Search Consoleで古いURLを削除する

次に、Google Search Consoleを使用して古いURLの削除申請を行います。

Search Consoleで古いURLの削除を申請する画面

申請すると、次のようになります。

  • 数時間〜数日で、Googleの検索結果から一時的に見えなくなる
  • 検索結果から古いURLが消えるので、AIが古いページを読みに行く入口が減る、と見ています

削除ツールは一時的に隠す仕組みで、約6か月で元に戻ります(Search Console ヘルプ「削除ツール」、2026年10月時点)。そのあいだに301や410を反映させておきます。効くのはGoogleの検索結果だけです。私たちは、旧URLを早く検索結果から外したかったので、あわせて削除を申請しました。

確かめること:削除を申請したURLが、Googleの検索結果から消えたか。

ステップ3:サイトマップを今あるURLだけにする

最後に、サイトマップ(sitemap.xml)から古いURLを外し、新URLだけを載せます。

これで、検索エンジンに今あるURLだけを示せます。AIクローラーがサイトマップを読むかどうかは、確かめていません。

確かめること:サイトマップに旧URLが残っていないか。

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やってみて分かったこと

今回のことを振り返ると、次のとおりです。

  • このときは、ページを更新しただけでは、AIの出典は旧URLのままだった
  • 次に同じことをするなら、ページの中身より先に、検索エンジンの索引の扱いを見る
  • 3つは同じ時期に行ったので、どれが効いたかは分けていない

まず、変えたURLの対応表を作る

サイトのURLを変えたら、まず新旧のURLの対応表を作り、転送するものと消すものを分けてください。そのうえで、変える前に出典になっていた質問を、日を分けてAIに聞き直し、新しいページに切り替わったかを確かめます。AIの答えは、一度新しくなっても翌日に古い情報へ戻ることがあります(AIの回答はいつ最新になる? 自社サービスの機能・価格変更を2週間、定点観測してみた)。

サイトマップなどサイトの基本設定と、優先して入れる構造化データの順番は、GEO対策で優先する構造化データは?21種類の優先順位と設置場所で整理しています。

この記事を書いた人

吉田 清登 / Yoshida Kiyoto

株式会社FID 執行役員CMO / Genview プロダクトマネージャー / JECCICA客員講師

通販業界20年以上。再春館製薬所で越境EC・タイチームの管理を経て、現在は Genview の事業責任者。

得意分野のCRMのエッセンスをGEO対策に取り入れたのが Genview です。AI時代の接客は BtoC with AI。主役はお客様で、AIはその間に入った存在です。お客様に伝えると同時に、AIにも自社を正しく伝える。AIを通してどう伝わっているかを、実際に測って確かめています。

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