一次情報とは、調査・観察・実験・記録・公式発表などを通じて、情報の発生元となる本人・組織などが直接作成・取得した情報です。

英語表記:Primary Source(読み方はプライマリーソース)

一次情報を実際に作り、コンテンツとして公開する方法は、GEO対策で使う一次情報の作り方で解説しています。このページでは、一次情報という言葉そのものについてまとめます。

この言葉の基本

一次情報という言葉の英語表記・指すもの・対になる言葉

項目 内容
英語表記Primary Source
指すもの事実・出来事・調査・研究などについて、情報の発生元となる主体が直接作成・取得した情報
対になる言葉二次情報(Secondary Source)。一次情報などを第三者が要約・分析・解釈・解説した情報
混同しやすい言葉オリジナルリサーチ。新しいデータや知見を生み出す調査などの活動や成果物で、一次情報とは同義ではない

一次情報を出す主体は、企業に限りません。行政機関や研究者、出来事の当事者も一次情報の発生元になります。

発生元ごとの一次情報の例

発生元 例
企業自社で実施したアンケートの結果、顧客インタビューで得た発言、自社サービスの利用ログ、自社で行った実験・比較検証のデータ、決算資料や公式発表
行政機関自ら実施した統計調査
研究者自ら行った実験・観察の結果
当事者本人による記録や発言

Primary Sourceという言葉が使われる文脈

英語のPrimary Sourceは、資料を分類するときの言葉として使われます。米国議会図書館(Library of Congress)の案内「Primary Sources」は、Primary Sourceを、対象となる時点で作成されたオリジナルの文書や資料として説明し、後から出来事を語り直したり、分析・解釈したりするSecondary Sourceと区別しています。

一次情報と二次情報の違い

二つの違いは「信頼できるか、できないか」という優劣ではありません。情報の発生元にあたるのか、第三者がその情報を整理・分析・解釈したものなのか、という点です。

一次情報と二次情報の比較

比較項目 一次情報 二次情報
情報源発生元・当事者・調査主体第三者
主な内容原データ、記録、発言、調査結果、公式発表要約、分析、解釈、解説
例自社調査、実験データ、公式資料、本人の発言解説記事、分析記事、まとめ記事
特徴原典を直接確認できる複数の情報を整理して理解しやすい
注意点正確性や客観性は別に確認が要る編集・解釈・要約によって意味が変わる場合がある

複数の一次情報を比較して整理した記事や、専門家による解説も二次情報に含まれます。一次情報だから優れていて、二次情報だから価値が低い、というわけではありません。

「誰にとっての一次情報か」で決まる

一次情報かどうかは、誰がその情報を作成・取得したのかで決まります。たとえば厚生労働省が独自に実施した統計調査の結果は、厚生労働省にとっての一次情報です。その統計をある企業が記事で紹介して解説しても、その記事は統計についての一次情報にはなりません。企業は外部の一次情報源を参照していることになります。

情報の例ごとの位置づけ

情報の例 位置づけ
自社が100人にアンケートを実施した結果自社の一次情報
他社が実施したアンケートを自社記事で紹介二次情報(他社の一次情報を参照)
他社調査を複数集めて比較・解説二次情報

似た言葉との関係

オリジナルリサーチ

一次情報は情報源としての位置づけを指す言葉で、オリジナルリサーチは新しいデータや知見を生み出すための調査・観察・実験・分析などの活動や成果物を指す言葉です。企業が独自に市場調査を行えば、その活動はオリジナルリサーチです。公開された調査結果は、その結果についての一次情報源になり得ます。関連はしますが、「オリジナルリサーチ=一次情報」ではありません。

AI引用

AI引用は、生成AIやAI検索の回答で、情報源となるWebページなどが引用元としてユーザーに示されることです。一次情報かどうかは情報の出どころの話で、AIに引用・言及されるかどうかとは別の話です。一次情報であることだけで、AIによる引用が保証されるわけではありません。

一次情報に関連する用語

一次情報に関連する用語と、その意味

用語 意味
オリジナルリサーチ自ら調査・分析して、新しいデータや知見を生み出すこと
ファクトチェック情報の正確性を第三者が検証するプロセス
サイテーション(Citation)SEO・MEOで使われる、企業・店舗・ブランドへの言及
ソースの多様性(Source Diversity)AI検索で利用・表示される情報源が、ドメイン・運営主体・種類などで偏っていないかを見る概念

よくある質問

一次情報と二次情報の違いは何ですか?

一次情報は、情報の発生元となる本人・組織などが直接作成・取得した原情報です。二次情報は、一次情報などを第三者が要約・分析・解釈・解説した情報です。自社で実施したアンケート結果は自社の一次情報で、その結果を第三者のメディアが分析した記事は二次情報にあたります。

一次情報は必ず正しい情報ですか?

いいえ。一次情報であることと、正確性・客観性は別です。回答者が極端に少ない、対象者に偏りがある、質問の仕方で回答が誘導されている、といったアンケートは一次情報でも解釈に注意が要ります。本人の証言や企業の公式発表にも、記憶違いや発信者の立場が影響することがあります。誰が、どの方法で、いつ取得したかまで確認します。

一次情報は、自分で体験した情報だけを指しますか?

指しません。組織が自ら取得したデータや、当事者による公式な記録も、その情報についての一次情報になり得ます。

オリジナルリサーチと一次情報は同じですか?

同じではありません。オリジナルリサーチは調査・観察・実験・分析などの活動や成果物で、一次情報は情報源としての位置づけです。オリジナルリサーチを実施した主体は、その結果について一次情報源になり得ます。